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粕炊き・粕製造
運ばれた粕玉は、莚を広げた広大な干場で切断、粉砕し乾燥されました。
始めに玉切包丁で切断され、莚に分配された後は、熊手状の「コマザライ」や、
先端に幅広の板がついた「エビリ棒」という道具で細かく砕かれ、均等に広げられました。
乾燥が均等になるように、日に何度か手返しして干し揚げます。
数日して乾燥が終った粕は、湿気の蒸散や発酵を進ませる工程へと移ります。

右の画像は、粕クダキ(粉砕器)です。
左側はハンドルが付いた側から外形の撮影、右は上から内部を撮影。
昭和になると、箱型の底部の開口部にある鉄製の歯を、横のハンドルで回転させて、
粕を粉砕する粕クダキ(粉砕器)という道具が使用されました。

左の画像、上から、エビリ棒、玉切包丁(2人用)、コマザライ、玉切包丁(1人用)です。
エビリ棒
木製です。砕いた粕を乾かすために広げたり、かたまった粕を砕く時に使用しました。
玉切包丁
刃の部分は鉄製、柄の部分は木製です。砕いた粕玉を小さく切る時に使用しました。
コマザライ
木製です。砕いた粕を乾かすために広げたり掻き回したり、均等に砕く時に使用しました。

右の画像は玉切包丁による切断の様子です。

左の画像は干莚に分配された粕片です。
粕はこの後、さらに細かく粉砕されます。

右の画像は粕の手返しの様子です。
中央の女性が手にしている棒が「エビリ棒」です。